ツアーリスト

2012年 ゆったり花・黄紅葉登山

5/25 DB15佐渡島大佐渡山脈大縦走3日間

ドンデン山~金北山とトビシマカンゾウ咲く大野亀登頂
出発日 2012年5月25日(金) 65,800円
ツアーポイント

300名山(金北山)・花の百名山

トビシマカンゾウと海浜植物ウオッチング
日本の南限と北限の植物が一度に楽しめます
参考図書:「佐渡の花携帯版」2,100円
     「街道をゆく10佐渡のみち」司馬遼太郎 朝日文庫

金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」世界遺産暫定リストに登録
400年以上にわたって金や銀を採掘した鉱山の遺跡など、国内外の技術を発展させて鉱山の文化的伝統を形成し、江戸幕府や明治維新の経済基盤となったほか、
金本位制を基準とする国際経済にも影響を与えた。2011年8月現在で世界遺産は911件。

      出発日          料金
2012年5月25日(金) 65,800円

・JR  ‥バス  ‥・徒歩  ‥‥フェリー
①東京駅(7:48発)・上野駅(7:54)・大宮駅(8: 13)・<上越新幹線指定席>・新潟駅(9:54着)‥新潟港(11:10)‥・・<ジェットフォイル>‥・・佐渡両津港(12:10着)‥梅津川渓谷(294m)・・・アオネバ峠(767m)・・・ドンデン池…ドンデン山:尻立山8940m)…ドンデン山(940m)・・・ドンデン山荘(890m)‥椎崎温泉:
ホテルニュー桂【連泊】[-・-・夕]
②ホテル(7:30)‥ドンデン山荘(900m)・・・マトネ峰:孫次郎山:笠峰(938m)・・・ブイガ沢のコル…真砂の峰…イモリ平…天狗の休場…役の行者…鏡池…あやめ池…金北山(1172m)・・・ブナの純林…防衛省管理道路…白雲台(1000m)‥椎崎温泉:ホテルニュー桂【泊】[朝・弁・夕]
③ホテル(7:30)‥弾崎・・・二ツ亀・・・<海浜植物観察>・・・賽の河原・・・願‥大野亀(167m)登頂往復:5月下旬はトビシマカンゾウの大群落‥外海府(奇岩怪石の尖閣湾)
佐渡トキ保護センター‥両津港(16:00)‥・・<カーフェリー>‥・・新潟港(18:30)‥新潟駅(19:18)発・<上越新幹線指定席>・大宮駅(20:54)・上野駅(21:14)・東京駅(21:20着)[朝・弁・ー]

歩行距離&時間 ①約5㎞・約3時間 ②約12㎞・約5時間 ③約㎞・約1時間

参考図書「佐渡の花携帯版」2,100円
      「街道をゆく10 佐渡のみち」司馬遼太郎 朝日文庫


大佐渡縦走路 花・花・花の尾根


昭和初期におきた登山ブームの頃、金北山(1,173㍍)を中心とし、妙見山(1,057㍍)から二の岳(1,053㍍)、そしてドンデン山(940㍍)に至るこれらの山を「佐渡アルプス」と呼んでいました。
また「島の旅」の中で山本さとしは、ドンデン山より雲海に浮かぶ金北山との出会いを、アルプスに劣らぬ景観と讃えています。 現在金北山からドンデンに至るおよそ8㌔の尾根沿いのコースを、私たち山の仲間は大佐渡縦走路、あるいは、大佐渡尾根歩きと呼び、佐渡の山歩きの代表的なコースです。
 このコースの特色は、金北山より壇特山(907㍍)、金剛山(962㍍)への三山がけへの古くからのルートであり、役の行者堂跡など佐渡修験道の歴史を感じるコースとともに、大小の湿地や外海府には北西の季節風を受けザレが発達し、両津川には大小のシラバ(芝場)が点在し、登山道が整備され展望が楽しめるところから、島外からの登山者にも人気の高いコースです。
  雪消えの5月中旬から初夏の頃は、尾根一体がお花畑となり、シラネアオイの大群落やレンゲツツジハクサンシャクナゲはみごとと言えるでしょう。
 昭和40年代なかばまで、このコースのいたる所に牛が放牧されていました。私達登山者は、この放牧の牛をおそるおそるまいて歩いたものでした。そして、この牛による生物的圧力によってこの登山道も整備されていました。
 今、放牧の終えたこの山は、太古の昔にその姿をかえつつあります。天狗の休場やイモリが平、真砂の芝生や馬子(まご)の芝生、石花(いしげ)越からマトネの一帯は大きなシラバでしたが長草型のオオウシノケグサへと移行し、ツリガネニンジンやノコンギク、レンゲツツジ、ホツツジ、ノイバラ、サワフタギ、チシマザサが繁茂してきています。
 昭和50年代初めまでドンデン山開き(6月第1日曜日)が行われていました。私達山の仲間は山開きの前夜にドンデン小屋に集まるため、雪の消えた縦走路のお花畑を必ず歩くことにしていました。
 縦走路の春の花の中で、私はゴゼンタチバナとの出会いを毎年楽しみにしていました。6月初めに咲くこの花は、離弁花類に属するミズキ科の花です。和名ゴゼンは加賀白山(石川県)の主峰御前峰(2702㍍)で発見されたところから、タチバナはヤブコウジ科のタチバナに実が似ているところからつけられたものです。
 ゴゼンタチバナの特徴は葉が4枚で花をつけず6枚になって花をつけます。そして十字形に平開する4枚の白い花弁は実は総包片、中心のシベ状のものは小さな花の集まりです。
 佐渡のゴゼンタチバナは花の終わりに花弁の先が白からピンクに変わるところから、これはこの花の一般的な特徴かあるいは佐渡の山だけのものかと思いましたが、本土の山でも稀に見ることができました。果実は球形で赤く熟しますが、佐渡のゴゼンタチバナは果実がつかないのが特徴です。
 このゴゼンタチバナはマトネ近くに見ることができ、その植生はレンゲツツジ、ヤマモミジ、ウラジロヨウラク、ホツツジ、ナナカマド、ハイイヌツゲ、ハイイヌガヤ、ハクサンシャクナゲ、エゾユズリハ、オオカメノキ、ミズナラなどのブッシュにかこまれ、その林床はオオイワカガミ、ニホンシバ、エチゴキジムシロ、クラマゴケなどの中にゴゼンタチバナが見られ、これらのブッシュの高さも膝上くらいでしたが、放牧の終えた今、人の背丈にもなりブッシュの密生により林床に日光があたらなくなったことにより、6枚の葉は一株もなく、また株数も減少しています。このゴゼンタチバナもやがて消えゆく花なのでしょうか。
 初めて歩いたこの縦走路から30年、私の山歩きの原点でした。そして、いつ歩いても趣をことにする素晴らしいコースです。自慢のこの縦走路がいつまでもこのままでいてほしい、それが私の山歩きの願です。 文:藤井 与嗣明
- 佐渡花紀行  伊藤邦男著より -

日本の南限と北限の植物が一度に楽しめます
北限の植物:ネコノシタ・
南限の植物:シオマツバ・ドロイ・


日本の雪割草の分類


Hepatica nobilis Schreber(Miller) ヨーロッパの雪割草の学名

日本の雪割草(ミスミソウ・スハマソウ)
ミスミソウ(変種)   中部以西
スハマソウ(品種)   中部以東
オオミスミソウ(品種) 中部日本海側に分布
ケスハマソウ(変種)  長野~瀬戸内海沿岸


世界の雪割草


アメリカスハマソウ(アメリカーナ)・アメリカミスミソウ(アクティロバ)・オオスハマソウ(マキシマ)・マンセンスハマソウ・ヒメスハマソウ(インスラリス)・ヘンリー・ファルコネリー・ノビリス・トランスシルバニカ


佐渡の植生環境


日本列島はユーラシア大陸の東、日本海を形作るように位置し、偏西風の風下にあたる。暖温帯から冷温帯地域が大半を占める温暖な気候化にあり、四季の変化がある。西日本や低地では暖温帯性の植物が、北日本や山地では冷温帯性の植物が大半を占める。佐渡島では、低地で暖温帯性の植物が、山地では冷温帯性の植物が優先する。
新潟県は日本海側に位置し、内帯とも呼ばれる。太平洋側に比べ、冬季は多雪、多湿、また少ない日照量の地域であり、佐渡もそれに含まれる。
多雪地に形態適応した雪国植物は、幹は矮小化し柔軟性に富み、落葉樹では葉が薄く広い、または小型、有毛などの形態変化で長期多量の雪積に適応している。
佐渡島の日照量は、冬期間少なく、4~10月の植物の生長期間は概ね太平洋側より多い。
佐渡島は仙台市とほぼ同様の北緯38度線上に位置するが対馬海流により温暖である。緯度に対して約50度傾いた大佐渡山脈、小佐渡山地と、それらにより随時成り立った国仲平野から成り、地勢豊かな島である。とくに季節風に直面する山脈は垂直分布をより圧縮し、多様な植生をなす。
沿海地で1000メートルもの山脈の風下側に位置する国仲平野および加茂湖の存在は、県下唯一である。
佐渡島は、火山島に比べ降雨の地下浸透が少なく、河川の水量は豊富である。


カタクリ


カタクリ(片栗) ユリ科カタクリ属
Erythbronium. japonicum
エロスロニウム(赤い) ヤポニクーム(日本の)

地方の呼び名(日本植物方言集では47)
カタカゴ(古語)・カダゴ・カタゴ・カッタンコ・カタコユリ

花言葉
気がかり・嫉妬・初恋

「もののふの八十(やそ)をとめらが汲(く)みまがう寺井の堅香子(かたかご)の花」
万葉集  大伴家持

カタクリの生活史(以下、植物の世界・教育者より)
「早春の妖精」とよばれるカタクリは、まだ寒さの残る野にいち早く姿を見せ、そして2カ月後にはすっかり消えてしまう。この短い地上の裏には、10か月にわたる長い準備期間がある。1年の大半を人目に付かない地中ですごす植物、カタクリの生活の様子を観察してみよう。

春のさきぶれ
早春の山野が、明るい紅紫色でおおわれる時期がある。カタクリが花開いた瞬間である。しかし、このあざやかな色彩の季節は長くはつづかない。わずか1か月後には、花はすっかり消えてしまう。が、この短い間に、花は種子をつくるという役割を演じ終えている。その舞台裏をのぞいてみよう。
 カタクリは典型的な他家受粉型の虫媒花で、昆虫が訪花し花粉を運んでくれないと種子をつくることができない。
 カタクリの雌しべは長さ約3センチメートルで、先端がわずかに3裂している。この雌しべにほぼ並行して、長短3本ずつ、計6本の雄しべがやや下向きに咲いた花からたれ下がるようについている。長い雄しべは短い雄しべの外側にある。長い雄しべの葯は、短いものより先に成熟して裂開する。
 カタクリの花の奥、脂肪の基部と花被片の接着する部分には非常に大きな密腺が発達しており、ギフチョウをはじめ数多くの昆虫が吸密に訪れる。
 ポリネーター(送粉者)として最も効果的な昆虫はクマバチ、マルハナバチなどの大型のハナバチの仲間であるが、カタクリの花の形や色との組み合わせの点ではなんといってもギフチョウが一番華麗な存在である。スジグロシロチョウなどのチョウもときおりカタクリを訪れるが、チョウの仲間は一般にその行動が気まぐれで、見かけの美しさとはうらはらに、あまり効果的なポリネーターとはならない。

アリが種子を運ぶ
林の上層の木々が葉を茂らせる初夏、林床がうす暗くなるころ、カタクリの種子は成熟し、林床に落ちる。すると、なぜかたくさんのアリが群がり、種子を運んでしまう。カタクリの種子にはアリが好む物質が含まれているのである。カタクリはアリを利用して種子を移動させ、個体の分散をはかっている。

アリによる種子散布
種子にアリに嗜好性のある物質を多量に含むエライオソームと呼ばれる特殊な付属体をそなえ、種子の分散をはかっている植物もある。
 温帯林の林床に生育するユリ科やスミレ科、ケシ科などには、エライオソームをそなえた典型的なアリ散布型の種子をもつ植物が多い。カタクリはその代表的なものの一つで、ムネアカオオアリ、トゲアリ、アシナガアリ、トビイロケアリなど、林床に生活する多数のアリを種子に引きつけ、運搬させる。アリは巣に運んだ種子からエライオソームだけを切り取ったのち、種子本体を巣の外へ捨てる。この過程で死亡する種子も少なくないはずである。春先にみられる実生の数は、前年に生産された種子数の10分の1にも満たない。

10年近くかかって花開く
あわただしく姿を現して消える春先の姿だけをみると、「春の短い命」という名はカタクリにふさわしいように思われる。しかし、実際にはカタクリは長い寿命をもっている。種子が発芽してから花を咲かせるまでに、平均8年もの歳月が必要なのである。

ゆるやかに入れ替わる集団
カタクリはしばしば何千何万もの個体が大集団をなして生育する。その集団は毎年同じ場所で同じように咲いているように思われるが、実際にはつねに、ゆっくりとした個体の交代がおこっているのである。カタクリは15年以上におよぶ寿命をもつと推定されている。多様な年齢の個体が構成する集団では、全個体が入れ替わるのに13~40年かかるようである。

種子を優先する栄養配分
カタクリは、子孫のほとんどを種子によって残している。しかし、光合成器官である葉は、種子が成熟する以前にその機能を終えてしまう。種子を成熟するために必要な養分は、鱗茎に貯蔵した養分を使いまわすことでまかなわれているのである。そのため、花を咲か種子をつくった個体は翌年には花をつけられなくなることもある。

世界のカタクリ
カタクリの仲間であるカタクリ属の植物は、ユーラシア大陸に4種が、北アメリカに20種が分布している。このうち日本列島に分布するのはカタクリただ1種である。多数の種が見られるのは、北アメリカ西部である。この地方では様々な環境に適応して多様な分化をとげた、15種ものカタクリ属の植物をみることができる。


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