<ホソバウルップソウにキバナシオガマと花の楽園を訪ねて
究極のフラワーウォッチングです。日本でここにしか咲かない希少種を愛でながらの植物観察山行です。歩きもゆっくりですので写真撮影の方にもお勧めです。
■参考図書 「いのちの代償 -山岳史上最大級の遭難事故の全貌!-」 川崎康男著 ポプラ文庫
1962年12月、北海道学芸大学函館分校山岳部のパーティー11名は、冬山合宿に入った大雪山で遭難した。
部員10名全員死亡。生還したのはリーダーの野呂孝司だけだった。かたくなに沈黙を通す野呂に避難が浴びせられた。45年の沈黙を破り、遭難事故の全貌がいま明らかにされる。
最善を尽くして人生を全うせよ(野呂孝司)
最近の中高年世代の夏山登山ブームは、健康な体力づくりとしては大変けっこうなことである。
そんな最中に、悲惨な遭難事故を耳にして驚かされた。09年七月十一日に起きた、北海道大雪山系トムラウシ山における夏山遭難事故死である。一報を聞いて思ったことは、たまたま天候が悪化したから問題が表面化しただけで、以前から問題はあったはずで、起こるべくして起こったことだろう。
山に入ったなら天候の急変は当たり前のことである。予測の範囲内と捕らえておかなければならない。万が一ビバーク(非常野営)することになった場合のことを考え、最低限の装備を用意することである。体感温度が低いのは北海道の山なら当たり前のこと、千五百から二千五百メートル級の山では本州の三千メートル級の山と体感温度は変わらない。そして、何よりもパーティーの態をなしていないことだろう。分散させたことで最悪の遭難となった。
最善の方法は、全員で引き返すこと。分散するくらいなら全員でビバークすることだ。山に登ったら帰りの時刻などは白紙に戻し、全てのリーダーにお任せするというパーティーでなければ統率は取れない。もちろん指導力のあるリーダーであることも不可欠だが。
ほぼ半世紀に身を持って苦い体験をしただけに、夏山冬山を問わず、私のような失敗は繰り返さないでほしい。たとえ失敗したとしても、失敗を糧として次の歩みにつなげてほしい。当然のことだが、人生は一度しか与えられていない。困難なことにぶつかってもどうしたら問題を解決できるか、つきつめて整理していけばどんなことでも解決できるはずである。だから、最善を尽くす心構えが必要となってくる。最善を尽くして人生を全うするということが、登山を通じて学んだ私の生き方である。文庫化を機会に、一人でも多くの人に山岳遭難の代償と、失敗を教訓として生きる糧にした生き方を、参考にしていただければ幸いである
岡本 功
「大きなアメリカよりも小さな確かなスイス」を目指す、そんな登山ツアーを実践してまいります。かつては北アルプスに明け暮れ、今は北海道の利尻・礼文から沖縄の西表島まで、主に花中心のツアーをご案内させていただきます。「愛と感動」の山旅案内人です。
(公社) 日本山岳ガイド協会 認定ガイド
出発日:2022年8月4日(木)
ツアーコード:HB25
地域:近畿・東海,北アルプス南部
出発日:2022年9月17日(土)
ツアーコード:AB12
地域:十勝・大雪周辺
出発日:2022年9月17日(土)
ツアーコード:BB13
地域:東北
出発日:2022年10月2日(日)
ツアーコード:JB15
地域:中国・四国