関西百名山:嶽の森山と絶景の奇岩・名峰を巡る
嶽の森:古座川県立自然公園内にある、嶽の森山頂(376m)を目指す本格的トレキングコースです。嶽の森山は、一枚岩などと同じ古座川弧状岩脈に属し、流紋岩質火砕岩が地表に突き出した山です。登山道では、細い崖や岩場が迎えます。嶽の森雄岳山頂からは、周囲の山々から太平洋まで見晴らす360度の眺望が開け、目の前に巌のジャイアントと呼ばれる巨大な岸壁、雌岳が見えます。ジャイアントの顔が笑って見えたら幸せになれるといいます。
古座街道は上富田町朝来から串本町古座に至る全長約80㎞の街道で、「新日本歩く道紀行100選」に認定されました。日本有数の清流と、一枚岩等の巨岩が連なる奇岩奇勝や里山風景を見ながらのウオーキングが楽しめます。
悠久の自然を象徴するようにそびえる古座川の一枚岩。大塔山から流れ下る清流古座川に沿って点在する奇岩や奇峰は、1400万年前というかな過去の地殻変動によって形づくられ、今も地球の不思議を目の前に見せてくれます。この雄大な自然は目を楽しませるだけでなく、そこで育まれる多種多様な生き物たちの楽園でもあります。遊びや文化、素朴な食にふれながら、自然の贈り物を心と体で感じとってください。
古座街道めぐり 司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの「熊野・古座街道」で知られる古座街道は、江戸期~明治中期までは田辺~古座間を最短距離で結ぶ街道で、行商人の往来や西国巡礼などに活用された重要な道でした。明治中期、和歌山県は中辺路を「熊野上道」、大辺路を「熊野下道」、そして古座街道を「熊野中道」と呼ぶこととし、熊野中道=古座街道を熊野街道本線として整備していくことに決まりました。
しかし、明治22年に紀伊半島を襲った大水害や、明治37年の日露戦争の勃発などで道路改修が大幅に遅れたこともあり、難路が多い古座街道に代わって大辺路が熊野街道本線として整備されることとなり、一方、古座街道は周参見~古座間に短縮され、現在に至っています。 近年になって、熊野中道と呼ばれた頃の古座街道の道筋の調査研究が行われ、かつての古座街道をウォークルートとして蘇らせようとの気運が生まれました。そして、熊野古道大辺路刈り開き隊などの有志の手で道晋請が行われ、上富田町朝来~串本町古座間約80kmにわたる熊野中道=古座街道が通行可能になりました。
途中の3つの峠越えの道には古道が残り、神社、仏閣、石仏などの文化財も多く、沿道の渓流や奇岩奇勝、里山風景など、変化に富んだ街道歩きが楽しめます。
参考文献 『熊野・古座街道 種子島みちほか』司馬遼太郎街道をゆく8 朝日文庫
出発日:2022年6月17日(金)
ツアーコード:AB16
地域:北海道
出発日:2022年7月3日(日)
ツアーコード:KA05
地域:九州